ブルータリストムーブメントからインスピレーションを得た新世代のタイプフェイス

アルスカール：高級ファッションから芸術的コミュニケーションまで対応する多機能フォント

デザイナーのポール・ロブとモイラ・バルトローニによる新世代のタイプフェイス「アルスカール」は、ブルータリストムーブメントの強烈な美学を現代的に解釈したものです。

「アルスカール」は、幅広いブランドに適した視覚的一貫性を提供することを目指して設計されました。その結果、高級ファッションから芸術的なコミュニケーションまで、様々な領域で使用できる多機能なフォントが誕生しました。

このタイプフェイスは、幾何学的な形状と強烈な対比を特徴とし、現代の美学を反映しています。また、新聞のA2サイズに印刷され、A4サイズに折りたたまれて配布されることで、モダンな体験を提供します。

製作過程では、新聞紙にCMYKで印刷され、A2サイズのスプレッドをA4サイズに折りたたむという技術仕様が用いられました。このプロジェクトは2021年9月から開始され、2022年1月にリリースされました。

デザインの背景には、ブルータリストムーブメントの建築と視覚芸術に対する研究があります。その中で、主に建築ムーブメントを解釈し、そのジャンルに適した視覚的な感じを出すタイプフェイスをデザインするという課題に取り組みました。

このデザインは、2022年のA'グラフィックス、イラストレーション、ビジュアルコミュニケーションデザイン賞でシルバーを受賞しました。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、創造的でプロフェッショナルなデザインに授与されます。